Ein Notizbuch 2

人々の言葉を記録し、引き継ぐためのブログ
 
ケムニッツ関連3−ハンス・ゲオルク・マーセン(追記あり)
AfD(ドイツのための選択肢)との不愉快な関係

2017年、次なる大胆不敵な仕業がこれである。マーセンは、
アニス・アムリ事件、あのベルリンのクリスマス市でのテロ攻撃に
関するフェイク情報を、連邦議会開会前に、故意に広めたのである。
彼自身のコメントによれば、連邦憲法擁護庁はアムリの周辺には
情報提供者を配置していなかったというものだ。2018年、全く反対で
あったことが判明した。さらにマーセンは、公的な弁護士の書状を使って
連邦憲法擁護庁のスパイについての報道を阻止しようとした。

この時点でマーセンはすでにかなり圧力を受けていた。というのも、彼に
ついては、AfDの上層部との「助言のための会談」が複数回
行われていると噂されていたからである。この会談においては、
機密の数字も複数伝えられたと言われている。一説にはマーセンは、
連邦憲法擁護庁による監視をどのようにすればすり抜ける
ことができるか、をこの政党に教えていたのだ、と言われている。 
会談が複数回行われたことは、連邦内務省も確認した。
なるほど、その際、いかなるアドバイスもなされなかったと言われて
いるのではあるが。

2018年8月になって、現在のAfD代表アレクサンダー・ガウラントも、
当時の代表であったフラウケ・ペトリーも含め、党首脳部との複数回に
わたる会談があったと断言した。「私には引っかかる事があったのだ。
それは、我々の会派内にモスクワのスパイがいるのではないかという疑惑
だった。このことを私は解明しようとした。マーセン氏は、いくつか
審査した後で、こう言ってくれた。そのようなことはないと。」
こうガウラントは語った。

AfDと連邦憲法擁護庁との間の不愉快な関係は、ケムニッツとケーテンの
事件以降、公的な議論の真ん中に躍り出ることになった。ケーテンでは、
9月始め、一人の男性がアフガニスタン人らと乱闘となった結果、心不全
で死亡した。AfDは、ケーテンで「弔いの行進」を開催、これには550人が
参加した。

ケーテンとは異なり、ケムニッツでは、極右のフーリガンたちの激しい
暴行が起きた。ケムニッツでは、市民祭りで、35歳の男性が刺し殺された。
容疑者と見られていた22歳のイラク人男性は、すでに釈放された。

これまでの捜査の結果、この男性の人身保護の点でも、通常の事情聴取の
点でも、この男性に対する緊急の容疑はもはやかけられないと、
警察は発表した。第二の容疑者に対する逮捕状はもちろん出たままである。
この男性に対しては、殺害の共犯の容疑が固まったという。多数の
目撃者が、この男性を凶器のナイフを持っていた中の一人と証言した、
という。イラク出身と言われる第3の犯罪関与者は緊急国際手配中である
という。

ケムニッツにもAfDはいた。ここ何年もAfDの代表者たちと極右の者たち
との接触について複数の報道がされ続けている。連邦憲法擁護庁は、この
政党を全体的に監視することを当然ながら拒否してきた。この役所は
たった二党の青少年団組織を監視しているだけだ。このことが、多数の
政治家の激しい批判に晒される結果となっている。

マーセンの辞任要求は、すでに繰り返しなされてきた。がこれまでは
何の結果ももたらさなかった。毎日の政治への彼の介入、および、
ケムニッツで「人間狩り」があったことを示すビデオの信憑性に
対して示された彼の疑義は、しかしながら、メルケルが決断する際、
ことわざ通り、樽を溢れさせる一滴に、すなわち、
我慢ならないものとなったはずだ。SPD(社会民主党)の首脳部では、
週末にはすでに、マーセンが辞職しなければならないことは確実視されて
いた。「彼は辞めるだろう」とSPD代表アンドレア・ナーレスは予告
していた。内務大臣ホルスト・ゼーホーファーは沈黙していた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このような詳細な記事が出た後、マーセンは、連邦憲法擁護庁長官は
解任されたものの、内務省次官の地位に就くことがわかった。
この内務省次官の権力は、連邦憲法擁護庁長官の権力よりも大きい
とのことだ。

ドイツはどこへ行くのだろうか。


(追記)

フランクフルターアルゲマイネ9月24日付け記事によれば、結局
SPD ナーレス党首の強い意向があり、マーセンは内務省次官ではなく、
内務大臣特別顧問に就任することになった、と発表された。
内務次官であれば昇給も(€3,000)あったということだが、
特別顧問では昇給はない、ということである。
なお仕事としては、ヨーロッパ及び国際的な業務にあたる。
例えば、入国を拒否された亡命者の本国送還に関する国際的協定、
ヨーロッパ全体の社会福祉政策およびアフリカ諸国との連携と
いうことである。

同紙は、結局この一件はメルケル政権がレームダックと化しつつある
ことを明らかにしたという方向で報道している。

私としては、権力とAfD、極右との関係がどうなっていくのか、
気になってならない。

| Till*eulenspiegel | ドイツの人種差別主義 - Rassismus | 11:33 | comments(0) | trackbacks(0) |

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