Ein Notizbuch 2

人々の言葉を記録し、引き継ぐためのブログ
 
私たちの間違い2−選挙ではなく抽選
最後にキム氏が、民主主義を見かけだけのものにしないための課題として、
熟議民主主義を挙げている点をメモしておく。

以下、雑誌『世界』2018年1月号 同じくキム・ジョンチュル氏の
『韓国「ロウソク革命」の中で−小田実没後10年に寄せて』(金亨洙訳・
青柳純一補訳)からの抜粋と引用。

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その内容は、無作為に選ばれた各界各層の普通の人々が主体になり、
国家や地方自治体の重大事を決めるように設計された制度という特徴を
持つ。

これは、古代ギリシャの民主主義の精神と原理を現代の状況に応じて
復活させようとする試みだと言える。

古代アテネでは戦争の指揮官や財政官など特殊な能力や技術を必要とする
職責を除いたすべての行政官や裁判官を抽選で選んだ。エリートによる
支配を防ぐために。

なぜなら、選挙ではどうしても名望家、金持ちなど社会的特権層が
当選しやすく、選挙制度は、エリート同士が権力をやり取りするシステム
へと固定化されやすく、その結果、平凡な民衆の政治的発言権は
縮小されやすいことを古代アテネ人はよく知っていたから。

そこで彼らは、不可避な場合以外は、あらゆる公職者を平凡な市民の
中から抽選方式で選んだ。

アリストテレスも選挙は貴族政を維持する制度である反面、抽選は
民主政を維持する制度だと述べた。

こうした考えは早くから世界の多くの学者、知識人、思想家が提示して
きた。その代表的な方が小田実である。

小田先生は平和と民主主義のために献身し、自らの思想の
出発点が古代ギリシャの民主主義だと考えていました。その点で、
小田先生が亡くなる前、生涯の最後に残した著作のタイトルが
『オリジンから考える』となっているのは決して偶然ではないと
思います。

(太字はキム氏の文章そのままの引用)

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キム・ジョンチュル(Kim Jong-chul) 氏プロフィール

1947年生まれ。『緑色評論』編集・発行人
1991年創刊の同誌は民主主義、平和、エコロジーを主なテーマとする
韓国を代表する人文・社会評論誌で、書籍広告以外はなく国内外の
読者によって支えられる。

雑誌『世界』2018年1月号より
| Till*eulenspiegel | 日本-Japan | 15:04 | comments(0) | trackbacks(0) |

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