Ein Notizbuch 2

人々の言葉を記録し、引き継ぐためのブログ
 
私たちの間違い1−たった一つのスローガン 
昨年10月の衆議院選挙で、民主党が分解した。小沢氏を支持し、
民主党を核として野党が共闘する選挙図を願っていた私は、
思ったものだ。

私たちはまた間違えてしまった。

どこをどう間違えたのかな?その問いをずっと続けていて、
このことが間違えの1つでは?教えられたことがあったので、
記しておこうと思う。

雑誌『世界』2018年1月号のキム・ジョンチュル氏の文章
『韓国「ロウソク革命」の中で−小田実没後10年に寄せて』(金亨洙訳・
青柳純一補訳)には、次のような記述がある。

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定期的に選挙を行い、形式的に政党政治と議会制を維持することで、
自ずと民主主義が実現されるわけではありません。

政党政治と代議制民主主義という形態は維持していても、その内容は
事実上の独裁体制または少数の既得権支配層による寡頭支配体制で
あるケースはいくらでも存在します。

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その実例として、キム氏は、韓国の歴代軍事政権と守旧政権、日本の
自民党政権と安倍政権、アメリカの政治・選挙・議会政治を挙げ、
こう結論づけている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これらの民主主義は見かけだけという現実がますます明確になっています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これに対抗するために不可欠な要素が、労働運動、人権運動、
反戦平和運動、環境運動、および、市民による自発的な集会やデモである、
とキムは続けている。

そして、この度の「ロウソク革命」が、歴史的経験によって、この点を
誰よりもよく理解している韓国人の民衆運動史に連なるものであると
述べている。

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そうしなければ、支配勢力は少しも譲歩しないし、奴隷的な生活を強要
される状況は少しも変わらないことを、韓国人は長年にわたる王朝時代と
植民地時代、そして独裁政権時代を通じて痛感してきたからです。

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そして、今回、終始一貫してロウソクを掲げるだけの、極めて、平和的に
行われた運動がなぜ成功したか、についてキム氏は次のように述べている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

デモに参加した市民はただ1つのスローガンを一生懸命に叫びました。
それは「大韓民国は民主共和国だ」という叫びでした。

数多くの人々が参加した集会、デモだったので、各自の生活上の
多種多様な苦痛や不満を吐き出すスローガンが出されがちですが、
市民は最後まで

「大韓民国の主権は国民にあり、すべての権力は国民から生ずる」

という憲法第一条
を叫び続けることに集中しました。

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経済の停滞で、学費問題や雇用問題で苦しむ青年世代も、
非正規労働を強いられ、低賃金で苦しい生活を余儀なくされている
労働者も、「大韓民国は民主共和国である」というスローガンを
熱烈に叫ぶことに重きを置いた、この事実が非常に重要であり、
特筆に値するとキム氏は述べ次のように書いている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

つまり、青年や労働者を含めてデモに参加した人々はみな、自らが
抱えている個別的で、具体的な要求がいかに切迫したものであろうとも、
そのすべては民主政権が成立してこそ、解決の糸口が見いだせることを
よく理解していました。

だから、彼らは今この瞬間には名実ともに民主政権を成立させる
ことほどの緊急課題はないと認識し、その認識を

「大韓民国は民主共和国」

というスローガンに凝縮させたのです。

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もちろん、朴槿恵政権打倒には成功した韓国も民主共和国を目指して
苦闘中であることは確かだが、私は韓国の市民に完全に連帯したいと思う。

残念ながら「秘密保護法」成立させてしまった私たちは、「安保法制」に
反対と声を挙げ、「共謀罪」に反対と声を挙げたが、いずれも
成立した。森友問題、加計学園問題に疑念を抱き声を挙げたが、
安倍政権はびくともしない。「野党は共闘」と声を挙げたが
選挙には失敗。今年は憲法9条が安倍9条に改正されるという危機に
署名活動もしている。

しかし、個別な1つ1つのスローガンを唱えることに限界を覚える。
日本国憲法の第一条は、残念ながら国民について述べたものではなく、
天皇について述べたものである。
重要な前文は、長くて切り取るのが難しい。
私は、韓国の市民に連帯し、文字通り、日本も民が主である国であることを
強く願い、唱えたいと思う。

「日本は民主主義の国だ。」


そう言えば、ドイツ統一のきっかけとなったのは、

Wir sind das Volk.   「われわれこそが人民だ」

だったのを思い出した。


| Till*eulenspiegel | 日本-Japan | 13:53 | comments(0) | trackbacks(0) |

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