Ein Notizbuch 2

人々の言葉を記録し、引き継ぐためのブログ
 
The Rachel Lee Jung-Lim Award
2012年12月20日、ローリー・カザン・アレン氏が記していた文章を
以下に訳してみたいと思う。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

国際アスベスト禁止事務局


レイチェル・イジュンリム賞

2012年12月21日はレイチェル・イジュンリムが亡くなって一周忌の日です。
レイチェルは、温かい微笑みを絶やさず、広い心を持った、
優しい魂そのものという人でした。彼女の人生の最終目的は、
21世紀に生きる女性の典型的なものでした。つまり、それは家族であり、
教育であり、仕事であり、友人たちだったのです。悲しいことに、
子供時代の偶然の出来事が、彼女のすべての計画を断ち切ってしまいました。
韓国のアスベスト工場の近くで暮らした少女時代に経験した有毒な暴露
によって、アスベスト原因の癌である中皮腫にかかってしまったのです。
彼女がちょうど39歳の時のことでした。

この病気の診断によって引き起こされる挫折感は、同様の病気にかかった者に
よってしか理解され得ないものでしょう。貝の中に引きこもってしまう
人もいます。住み慣れた環境の中で親しい人々に囲まれて静かに過ごす
人生を選ぶ人もいます。レイチェルは、それらのいずれも選択しません
でした。その代わりに彼女は決心したのです。アスベストの使用が死を
もたらすことについて語ることができるならばどこへでも出向き、
それについて発言することを。そしてその通りに行動しました。

彼女は韓国で、日本で、カナダで、インドで、そしてインドネアで開催
されたイベントに参加しました。いずれの場合にも、彼女は、どのように
アスベストが彼女の人生を奪ったかについて、心の底から語りかけました。
彼女のスローガンは、no more asbestos, no more asbestos victims
でした。そして、消費者に向かって、政治家たちに向かって、実業家たち
に向かって、アスベストの使用を中止するよう嘆願しました。
2010年カナダのケベックでのアジア連帯ミッションに参加していた時、
一人のカナダ人が、末期癌の病気を患っているにはあまりに健康そうに
見えると、彼女をペテン師呼ばわりしました。それは、彼女が亡くなる
一年前のことでした。

レイチェルの思い出は、彼女を知る人々、あるいは彼女の言葉を聞いた
人々すべての人々の心に、今もくっきりと鮮やかに残っています。明日
12月21日には、アジアアスベスト禁止ネットワークに属する6つの団体が
主催して、ソウルにて、「2012年 環境保護という正義のために挙げる
犠牲者の声」という題のプログラムが開催されます。そこで、
第1回レイチェル・イジュンリム賞が授与されることになっています。
この賞を受賞するのは、ケベックの州知事ポーリーン・マロイスです。

彼女は2012年の選挙で、アスベスト産業に貸し出した5800万ドルの債務を
帳消しにすることを約束したのです。この行為によって、彼女は、
以下のことを保証したのです。すなわち、さらに25年以上も続くであろう
ケベックのアスベスト輸出計画が破棄されることを。また、カナダでも、
海外においてもあまりに多くの悲劇を引き起こしてきたこの産業が終業する
ことになることを。

マロイス知事に贈られる記念の額には以下の言葉が書かれています。

「私たちは、アスベスト産業廃止こそが、アスベスト原因疾患にとって最良の
治療であることを知っています。ですから、カナダでアスベスト採掘を
廃止することは、前進のための巨大な一歩なのです。」

We know that prevention is the only cure for asbestos-related
diseases, so the cessation of asbestos mining in Canada is a
HUGE STEP forward.

レイチェルがこの選択を喜んでくれるに違いないと私は思っています。

2012年12月20日


The Racel Lee Jung-Lim Award

http://www.ibasecretariat.org/lka-rachel-lee-jung-lim-award.php


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本の、石綿対策全国連絡会議(BANJAN)は、
第6回 レイチェル・イジュンリム賞を受賞した。
この賞をオーガナイズしているのは、以下の団体ということである。

The Asian Citizen's Center for Environment and Health
The School of Public Health
Seoul National University
Ban Asbestos Network Korea
Asia Monitor Research Center
International Ban Asbestos Secretariat
RightOnCanada.ca.


なおケベック州ポーリーン・マロイス知事は、同じく選挙の公約として、
ジャンティイ原子力発電所の第2号機の運転停止と廃炉を指示した、と
いうことです。
市民の70%が脱原発を望んでいると言われる日本ですが、
選挙の度に、原発再稼働と原発輸出を推し進める与党を選んでいることは、
その政策を支持している、ということでしょう。

| Till*eulenspiegel | アスベスト−Asbest | 03:36 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://aqf25001.blog.bai.ne.jp/trackback/224344
トラックバック
Calendar
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728   
<< February 2018 >>

RECENT COMMENTS

CATEGORIES

ARCHIVES

LINKS

PROFILE

OTHERS

PageTop