Ein Notizbuch 2

人々の言葉を記録し、引き継ぐためのブログ
 
岸元首相の不潔感
youtubeでの保坂正康氏の講演

https://www.youtube.com/watch?v=154M1kNDvus

これを見ていくつかの新しい見方が得られた。

冒頭、保坂氏は自分も参加した60年安保のデモ(保坂氏の場合京都でのデモ)
に、なぜあれほど多くの学生が参加したか。その原因を、
保坂氏自身の言葉として、

「その原因は岸首相の不潔感にあった。」

と述べたこと。

ティム・ワイナー氏の『CIA秘録』には、戦後A級戦犯で巣鴨拘置所にいた
岸元首相がなぜ出所できたかについては、1941年太平洋戦争開戦時の
駐日大使だったジョゼフ・グルー氏がその後収容所に入れられた際、
当時商工大臣だった岸元首相がグルー氏を出所させた縁によると
いうことが書かれている。

ふ〜ん。変なの。えっ、元々知り合い?くらいの疑問しか持たずに
読んでいた。

ところが、保坂氏の話を聞いて、はっきりしてきた。

そもそも岸元首相が東條英機内閣の一人だということは知っていた。
また、敗色が濃くなってきたころ、東條英機首相の暗殺計画が
いくつかあったことも知っていた。
がそれは1つに結びついてはいなかった。

保坂氏は、その暗殺計画の1つの首謀者が自分であると自認したことが、
巣鴨拘置所出所の原因の1つとなったと、語っているのだ。

なるほど、そういうことか。戦局が怪しくなればどうなるか、それを
当初から考えての行動だったんだ。グルー氏との関係もその1つと
いうわけか。

先物買い? 先物取引?

国のため、人々のためにどうしたらいいか、などは考えない。
いかに自分に有利に状況判断をするか、それだけが岸元首相の行動原理で
あって、その不潔感を、60年安保当時、多くの学生たちが感じ取った
のだという。そして、そのような行動原理は、正に、

官僚の典型的な行動なのだという。

そのような政治家は、人々をランク付けすることにいささかの抵抗も
感じない。そのような政治状況では、ランクの上の人々の生命は
重んじられ、ランクの下に位置づけられた人々の生命は軽んじられる。

なぜベテランの航空兵ではなく、経験の浅い兵士が特攻隊となったのか。
前者は多額の資金をかけで育てた兵隊であって、ランクは上。一方、
後者は全くの資金がかかっていないランクの下の兵隊というわけだ。

なお軍隊というところは、すべてそのように考えられているようだ。
軍隊のいかがわしさ。戦争のいかがわしさ。それを肯定し、
自分に有利なように推進しようとする政治家のいかがわしさ。

当時、学生たちはそのような不潔な政治家が自分の国の首相である
恥ずかしさに耐えられなかったのだ、という。戦争を再び起こしかねない
軍事大国化を推進する不潔な政治に。

全く、状況が今と近いことに驚く。

保坂氏は、岸元首相が一体どんな政治家だったのか、人間だったのか、
今、首相である安倍晋三がどんな政治家で、人間なのか、を
知らなければならない、と語る。

1959年生れの私にわからなかった60年安保の重要なポイントを知った気がした。



| Till*eulenspiegel | 日本-Japan | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) |

Calendar
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2015 >>

SELECTED ENTRIES

RECENT COMMENTS

CATEGORIES

ARCHIVES

LINKS

PROFILE

OTHERS

PageTop