Ein Notizbuch 2

人々の言葉を記録し、引き継ぐためのブログ
 
Ein Notizbuch 1 から Nr.2
2014年12月6日の投稿

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ドイツのドラマ Dr. Klein



ある時、ふと、ZDFのサイトでクリックしたドラマが、『Dr. Klein』 ドクター・クライン だった。
一度目はドイツ語字幕付きで見れるとはわからず、なしで見た。やはり、かなりドイツ語が早くて、探したら、字幕がついていた。

試しに見るかたは、UT をクリックして欲しい。UT=Untertitel
オフィシャルサイトは末尾の URL へ。(2月現在も有効。2019年1月5日より第5シリーズが始まった。)


初めて見たのは第5話で、主人公の小児科医 ヴァレリー・クラインが診察した少年の叔父、かつてのボーイフレンドと再会し、家族との時間を割いて、かつてボーイフレンドと楽しんだダンスをしにいく。ボーイフレンドは、ヴァレリーが既婚者で子供も2人いると知ってはいるのだが、心のどこかに自分が存在する場所があるなら、とアプローチしてくる。
ある日、ヴァレリーの赤い小さな(klein)車に赤い薔薇の花びらが車が見えないほどプレゼントされていて。。。。つづく。

このドラマの魅力は、何と言っても、主人公ヴァリーを演じている Christine Urspruch クリスティーネ・ウアシュプルフの人間的魅力、女性的魅力、そして声だな、と思う。

オフィシャルサイトで初めて正確に知ったのだが、正確な身長は132cm。小人症の女性だ。第5話に登場する昔のボーイフレンドはさらに小さい。2人は、ドイツ語で Zwerg 、英語では dwarf 。
ちなみに『白雪姫と7人のこびと』は、ドイツ語では、" Schneewittchen und 7 Zwerge " という。

ヴァレリーは、ローゼンシュタイン病院の医長 Oberärztin で、それをよく思わない ドクター・ラング ( lang=長い)から、事あるごとに、"Zwerg " と言われる。しかし、実力もあり、誇り高い彼女は、全く動じることなく、医長として生き生きと働いている。その姿が頼もしく、美しい。

10月から始まって、現在進行中のドラマだから、現在第8話になる。
例へば、第3話。これはかなりハードなストーリーだった。

ある日、妊娠7ヶ月の女性が初めて、ローゼンシュタイン病院を受診。素敵な分娩室を紹介され、出産を心待ちに。だが、告げられたのは、胎児が小人症として生まれてくるという事実。ショックのあまり、妊婦は、たまたま出くわしたヴァレリーを見ただけで、気絶してしまう。そして、絶対に産まないと7ヶ月での堕胎を希望する。

胎児と自分とを切り離して考えられないヴァレリーは妊婦を説得するが失敗。ドクター・ラングは妊婦の希望をかなえるべきと積極的に行動する。苦しむヴァレリーが帰宅すると、娘のパムが、家族が計画したギムナジウムの生徒を招待してのパーティを絶対いやだと拒否。その理由は、小さなお母さんを見られたくない、というのだった。

初めて、ヴァレリーが泣くのを見た。 この苦しみをどうやって乗り越えるのかな。人事ではない苦しみだ。

一人でブランコに乗って泣いていたヴァレリーのところに息子のマックス(7才くらい?)がやってきて言う。
「ぼくは大きくならないよ。そうしたら、ママ、寂しくないでしょ。」
これで乗り越えられないわけがない。

7ヶ月の妊婦の手術の日を迎え、着々と準備が進む手術室。
「執刀はあなたなの?」という彼女の質問に、「ええ。」ときっぱりと答えるドクター・クライン。注射を打とうとした時「やめて」と妊婦が叫んで、胎児の命が救われる。

このラストシーンのちょっと前に、ヴァレリーが、今は認知症で苦しむかつて医師であった父に、自分が生まれるときのことを初めて聞くシーンがあって。そこで、父が、ヴァレリーに、

「客観的にならなければならない」と、諭す。
「おまえが生まれたとき、家族は本当に大変だった」と話す。

父は認知症。夫は売れない本を書く哲学者。パムは思春期。病院長はホモセクシュアル。看護師長の子は父との子?という疑惑。病院の同僚の他の医者にも様々な事情がある模様。

赤い小さな車に乗って颯爽とした姿。意地悪するドクター・ラングに仕返しを忘れない自己主張力。そしておしゃれ。
登場人物がそれぞれに輝いていて、見ていると、見ないではいられない魅力のあるドラマだ。


Dr. Klein
https://www.zdf.de/serien/dr-klein

| Till*eulenspiegel | ドイツの文化 - die deutsche Kultur | 10:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
Ein Notizbuch 1 から Nr.1
以前 FC2 のブログに掲載していた投稿を、例えば、今の時点で読んだらどうだろう、とか、メルケル首相が今来日中だが、ドイツとフランスについて投稿したものはどうだっただろう、そんな思いでいくつかこちらのブログにメモしておく。

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2014年12月17日付けの投稿

0円ショップ Schenkladen


最新号の The Big Issue 日本版に紹介されていたのがタイトルの 0円ショップ - Schenkladen だ。

schenken は「贈る」の意味。laden は shop の意味。

今ドイツには、商品が無料のもはやショップではないショップ、Schenkladen という無料ショップ ( Umsonstladen ) が60軒以上あるという。umsonst は無料の意味。

家賃は、大家さんの好意で無料。週3日、午後3時間だけの開店で、スタッフは全員ボランティア。

不要になった物を持ち込めて、必要なものをいただく。
ただしこれは物々交換ではない。

キャリーバッグ、リュックサック、大きいバッグを持ってお店に来てはダメ。一人につき一日5品までいただいてOK。
このルールを守らなくてはならない。

たとへばということで紹介されているのが、ベルリンの旧東ドイツ地区フリードリヒスハイン地区の『システムエラー』という Schenkladen に置かれたパン。

ドイツ ( Deutschland ) はパンの国 ( Brotland ) と呼ばれるほど美味しいパンは、賞味期限が切れていないのに、一日で商品価値を失うため、捨てるしかなくなる。そこで、パン屋からもらってきてこの店においてある。

お店のスタッフに話を聞くと、お客はあまりお金を持っていない
人がほとんど。しかし、このお店の目的はチャリティーではない。
では一体目的は何かというと。

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「システムエラー」という名が示す通り、消費社会のシステムの欠陥に対するアイロニーを込めた、非常に政治的な活動として始まった。しかし、この活動にエコロジー的な意味を見出して参加する人もいれば、相互支援という社会的側面を支持する人もいるという。これら3つの要素が合わさった<政治プロジェクト>を標榜している。

  中略

運営はすべて寄付による。ゴッドファーザーと呼ばれる寄付者の数は現在114人。彼らによる寄付金総額は、一ヶ月平均 Euro 564 。 このほか店舗内に置かれた募金箱には月平均 Euro 58 が集まる。

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自分を振り返っても、昔、不要品をネットの「差し上げます」コーナーで譲っていたのに、今、ヤフオクで売ってという考え方に変わっている。生活が苦しいあまり、余裕を失い、飲み込まれているのを感じる。

夕方に撮った写真だろう。暖かく照らされた店内で仕事らしい仕事のないスタッフがコーヒーを沸かしたり、常連客と話し込んだり、という文章を読むと、入って見たい気持ちが沸き起こってくる。

ページをめくると、東京・世田谷区で月2回開催される0円のフリーマーケット「くるくるひろば」が紹介されていた。

「お金に依存しない小さなネットワーク」

ほっとすると同時に、何か行動を起こさなければ、と思う記事だ。

| Till*eulenspiegel | ドイツの文化 - die deutsche Kultur | 10:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
クリスマスのこぼれ話 - Pflaumentoffel - すもものトッフェル2
下は、Striezelmarkt シュトレンマーケットで見たすもものトッフェルハウス の画像。google で検索していただきました。





2013年フランクフルターアルゲマイネ10月31日版、Winterglanz Dresden 『冬の輝きドレスデン』の中から紹介する。

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昔、一人の貧しい洗濯女が住んでいた。彼女には二人の子どもがいた。貧しくて家賃が払えず、冬が来るというのに、家を出て行かなければならない。ところが、幸いなことに、すももがその秋は豊作だった。洗濯女はこのすももをたくさん焼いた。子どもたちはそのすももで人形を作り、それをクリスマス市に持っていった。人々が買ってくれて、人形はすべて売れた。母親は家賃を払うことができた。

ドレスデンの作家 Kurt Arnold Findeisen (1883-1963)がこの話を書き記しており、これが Pflaumentoffel が文献に登場した最初である。"Toffel"とは、ザクセン語で、少し愉快な人、という意味の表現である。

時とともに、Toffel ははしごを持たされ、シルクハットをかぶされるようになった。これは、1635年のザクセン選帝侯の布告の許可により、煙突掃除人たちに代わって、狭い煙突の中を這うようにして、掃除しなければならなかった、ザクセンの7歳および8歳の孤児たちを記憶するためであった。

これは、国家が黙認した児童労働の初期の実例である。


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以下は、ウィキペディアから。


1801年のクリスマスには、焼いたすももでつくった小男のスモモのToffel が記録されている。19世紀になると、再び、"Striezelkinder" シュトレンキンダーと呼ばれる子どもたちが登場する。彼らは、腹の前に売り箱をかかえ、自分で作った Toffel をザクセンやエルツの山々で開かれるクリスマス市で売って歩いた。

Pflaumentoffel が幸福のシンボルと呼ばれるのは、今日の視点で見れば児童労働という過酷なテーマを、民衆のユーモアや様々なクリスマスの風習を借りて、解釈の転換を行ったということである。

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『冬の輝きドレスデン』からもう少し引用する。


1910年まで、貧しい家の子どもたちは自分で作った Pflaumentoffel を寒さの中、暗い中、シュトレンマーケットで売って歩いた。その後、この児童労働は禁止された。1930年代の始めころ、この子どもたちへのオマージュとして、ザイフェンの大学の学長が、この子どもたちの姿を、木彫りの人形に再現した。

それは、腹の前に売り箱を抱えた、男の子と女の子の人形で、その売り箱の上には、美味しいお菓子がいっぱい載っている。


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幸福のシンボルと言われる Pflaumentoffel すもものトッフェル、そして、Striezelkinder シュトレンキンダーのことを、ここでこうしてまとめてメモして、大事にしたいと思う。


ザイフェンのオリジナルシュトレンキンダーの人形。
以下のサイトからいただきました。
https://www.sekaimon.com/



売り箱の上に Pflaumentoffel すもものトッフェルが載っているシュトレンキンダーの人形。以下のサイトからいただきました。
https://www.weihnachtshaus.eu/shop-seiffen/241/51/baumbehang-erzgebirge/baumbehang-holzfigur/baumbehang-farbig-striezelkinder-15-27-detail.html





| Till*eulenspiegel | ドイツの文化 - die deutsche Kultur | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
クリスマスのこぼれ話 - Pflaumentoffel - すもものトッフェル1

2015年ドレスデンの Striezelmarkt シュトレンのマ−ケットで買い求めたPflaumentoffel


偶然にも、ケムニッツで極右の人々による暴行事件が発生したこの8月末、親戚がケムニッツから、念願の旧西ドイツ側のウルムに引っ越すことになった。

ウルムはバイエルン州とバーデンヴュルテンベルク州の狭間にある都市で、中世には交易で栄え、町の中心には、世界で最も高い尖塔を持つウルム大聖堂があることで有名だから、その広場で開かれている Weihnachtsmarkt クリスマスマ−ケットもさぞ良いだろうと思い、聞いてみると、ケムニッツほどではない、ケムニッツのほうが良かった、という。

残念ながら、過去に、一日遅れで、ケムニッツのクリスマスマーケットを経験できなかったが、もう24日の午後二時で店じまいというドレスデンの der Striezelmarkt シュトレンのクリスマスマーケットをたった半日ではあるが経験できた。偶然にもそれが、ドイツで最古の、そして最大級かつ最も素晴らしいと言われるマーケットの一つの小さな体験となった。2015年のそれは581回目のマーケットだった。おそらく、ウルムのマーケットより、ケムニッツのほうが良かった、という背景には、ザクセンの特質(それは魅力であり固執でもある)があると思われてブログに記録しておくことにする。


ドレスデンに向かう電車の中のチラシをすでに読んでいて、いくつか気になっていたのが、まず der Striezelmarkt(すぐにシュトレンマーケットの意味と判明) 次に、der Pflaumentoffel という単語だった。ザクセン方言?ともかくよく分からない。とにかく心に残って、マーケットに入って探しながらGluehwein スパイス入りホット赤ワイン、Stollen シュトレン(イエス様を包んだといわれる着ぐるみ型の白いフルーツケーキパン)ろうそくや人形のお店を覗き、るんるん気分で、この der Pflaumentoffel を販売しているお店に突き当たった。
そして焼いたすももを足に3個、腕に2個、ボディに2個、串に刺してつくったこの人形を知ったのだった。

ドイツの文化に興味のある人ならすぐ気づくだろう。この姿がSchornsteinfeger 煙突掃除人 の姿を思わせることに。


Wikipedia によると語源は Pflaume 「すもも」と Feuerteufel 「火の悪魔」ということで何が何だか解らない。なんで子どものお菓子が悪魔なの?

| Till*eulenspiegel | ドイツの文化 - die deutsche Kultur | 13:50 | comments(0) | trackbacks(0) |

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