Ein Notizbuch 2

人々の言葉を記録し、引き継ぐためのブログ
 
脱原発国はドイツのみ 8
Daniel Wetzel 記者の報告

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原子力発電所建設が有利かどうかのシグナルとなる
市場価格は、近い将来、一層不確実なものとなるだろう。
というのは、アメリカがフラッキング(水圧破砕法)の技術を使い、
オイルガス(シェールガス)を新たに供給し始めて以降、
一次エネルギーの価格は低下しており、結果的に、
資本集中型の原子力発電所への参入はもはや、
どこでも採算のとれないものとなっている。

福島の原子炉カタストロフによって
原子力発電所の安全基準が、非常に厳しくなり、コスト高になった
ために、市場価格は、それに伴い低下している。
グローバル規模の財政危機以降、民間の
エネルギーコンツェルンは、いわゆる一塊のグループになる
危険に対ししり込みするようになっている。
一つの原子力発電所に対し、数百億もの投資をするのは、
とっくの昔に、政治的にもあまりに不確実なものに
なっているのだ。
たとえ、ドイツで脱原発決議が再度取り下げられるとしても、
新規の原子力プラントに投資しようという投資家が現れる
ことはないだろう。

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価格が低下していて採算がとれなければ、資本主義では当然、
こまった産業だ。しかもリスクは半端ない。

核のごみの行き場はない。でもやめられない国がある。
始めたい国がある。売りつけたい国がある。
利益のために。ただ利益のために。

そして、その利益は何のため?

| Till*eulenspiegel | 脱原発ドイツ−Ausstieg von Atomkraftwerk | 03:44 | - | - |
脱原発国はドイツのみ 7
Daniel Wetzel 記者の報告

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ポーランドも初の原子力発電所建設を計画中だ。
地球環境保護という理由からだ。これまで、
シュレージエンの石炭を燃料としてきたこの国には、
経済成長のために脱二酸化炭素エネルギーを準備しようと
いう選択肢は視野になかった。

この度の計画に対しポーランドはパリの国際エネルギー機関(IEA)の援助を受けることになっている。IEAは、
地球の温暖化を今世紀中に2度上昇するのを防ごうとすれば、
移行期間として、2050年まで、世界で稼働される原発が
2倍まで増加することは必要、としている。

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ポーランド初の原発に関しては2011年夏ころからネット上に
記事がある。政府が建設地として3箇所選定してとか。
GEと日立のコンソーシアムが受注の準備をしているとか。

けれど、建設予定地の建設反対デモもかなり起こっており、
2014年4月の菅元総理のブログ記事によると、
再生可能エネルギーへの動きも起きている。

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「ポーランド政府が、4月8日、再生エネルギー法案を承認」という知らせが届いた。内容は再生可能エネルギーを15年間固定価格で買い取る制度になるという。

http://blogos.com/article/84179/

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しかし、原発建設への準備は着々となされているようだ。
2014年6月18日付 Forum on Energy(日本語版)は伝える。

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World Nuclear Newsによると、工程表上は、2016年末までに最初の原発の立地場所と原子炉のタイプが選定されることになっている。2018年末までに、原発の建設に必要な承認がすべて得られることが望ましい。1号機の稼働は2024年末までに、2号機の稼働は2030年末までに行う計画である。2つ目の原発の完成予定は2035年である。

http://forumonenergy.com/2014/06/18/%E6%96%B0%E8%88%88%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E3%81%AE%E5%B0%86%E6%9D%A5%EF%BC%9A%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/?lang=ja

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2024年、2035年になったら、再生可能エネルギーのコストは
技術革新でずっと低くなるかもしれない、と考えるのは
単純すぎるだろうか。作りかけた原子炉は、ドイツの
カルカー原子炉が「ケルニー・ファミリーパーク」
(Kernie's Familienpark)になったように、
ファミリーパークになったらいいな、と想像するのは
あまりに夢物語だと思われるだろうか。

でも、ドイツではそれが現実のものとなっている。


| Till*eulenspiegel | 脱原発ドイツ−Ausstieg von Atomkraftwerk | 18:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
脱原発国はドイツのみ 6
Daniel Wetzel 記者報告

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もっとも、ヨーロッパの電力市場は、原子力発電所の建設を
正当化する価格設定を示してはいない。電力の卸売価格は、
一つには、ドイツ、デンマーク、その他のヨーロッパ諸国内の
エコ電力に対する多額の助成金のためもあって、かなり低く
落ち込んでしまっている。その結果、原子力発電所の
建設をもはやリファイナンスできない状況になっている。
そのため、チェコ共和国もつい最近、テメリン原子力発電所の
増設を断念したばかりだ。

一方、イギリス政府はサマーセットのヒンクリー・ポイント
原子力発電所C原発拡張プロジェクトを実現するために、
電力の卸売価格をはるかに超える饋電線にかかる補償金を、
中国−フランスコンソーシアムに保証する計画だ。
EU委員会がこの補助金政策を受諾するかどうかは明らかではない。
ドイツの諸環境保護団体はこのイギリスの国家補助金政策
に反対を表明している。

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以下、ネットから中国フランス企業連合(コンソーシアム)に
ついての記述をコピーして掲載する。これほどの事故の
経験をどう学ぶか。よくよく考えるべきだと思う。

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[北京 2013年12月17日 ロイター]からの引用

英南西部ヒンクリーポイントで建設される新たな原子力発電所への中国企業による出資は、原発輸出大国を目指す中国の野心を明確に示している。しかし、中国企業が原発輸出を本格化させるには、外資との提携なしでは実現不可能であることも事実だ。

ヒンクリーポイントでの欧州加圧水型原子炉(EPR)プロジェクトでは、中国広核集団(CGN)と中国核工業集団(CNNC)が、建設に当たるフランス電力公社(EDF) が率いる企業連合(コンソーシアム)に合計で30─40%出資する見通し。

国営メディアによると、中国国家エネルギー局の元局長で原発推進派の張国宝氏は、9月に行われた科学者の会合で、福島第1原発事故で「中国が世界の核大国を追い抜く機会がやってきた」と述べている。同国はアルゼンチンやトルコでも原発プロジェクトに入札する計画だ。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE9BH03720131218

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| Till*eulenspiegel | 脱原発ドイツ−Ausstieg von Atomkraftwerk | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
脱原発国はドイツのみ 5
Daniel Wetzel 記者の報告

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イタリアでは、福島の事故後、ベルルスコーニ首相が1986年の
チェルノブイリ原発事故を受けて決議された脱原発決議に、
再び逆行しようと試みたが、住民投票によってそれを断念した。
電力輸入に頼っているイタリアは、ここ数年来フランスの
原発からかなりの電力供給を受けている。

スイスは、福島の影響を受け、長期の脱原発計画中。

スウェーデンでは、赤緑連合が選挙で勝利した後、
ありえないことだが、老朽化した原子力発電所の
代わりに原発を新設すると見られる。

ベルギーは、2015年の予定だった2基の廃炉の計画を、
最近延期した。別の原子炉に技術的な故障が生じたのと、
それにより国内の供給の安定性が、かなり危うくなったからだ。

一方イギリスは、原子力発電所の新設を計画中だ。島国で
あるイギリスはさほど石炭の埋蔵量もなく、北海のガスの備蓄も
減少している。王国にとって、原子力エネルギーは、
化石エネルギー供給国からの輸入依存を阻止するために
わずかに残った可能性の一つなのだ。この国では、おそらく、
経済的というよりも政治的決定の方が大きな役割を
果たしていると思われる。

イギリス国内に現在ある化石発電所、および原子力発電所は
いずれにせよかなり老朽化している。イギリスの再生可能
エネルギーは、特に沖合風力発電の形で広がっているのだが、
陸では、風力発電は住民の強い反対運動に直面している。
ドイツ式のエネルギー転換は、イギリスでは、コスト高のため
多くの人々に支持されていない。

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タイトルの「脱原発国はドイツのみ」の意味が、ここまで
来るとはっきりしてくる。

他のヨーロッパ諸国にもその動きはあることはあるが、
イタリアは、ENELという電力公社が法律を作って、
「スロバキア、ルーマニア、フランスなど、諸外国の
原子力発電所建設計画に積極的に参加している。」(http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=14-05-14-01)
はっきり言って、自国に稼働中の原発がないだけで、
他国の原発の電力に依存しきっている。

スイスはまだ計画中なだけ。

ドイツも他のエネルギーを他国に依存しており、
9基の原発も稼働中ではあるが、再生可能エネルギー
の供給量を高め、すべての原子炉を廃炉に決めている点で、
唯一、本当の意味での、脱原発決意国がドイツなのだ。


| Till*eulenspiegel | 脱原発ドイツ−Ausstieg von Atomkraftwerk | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
脱原発国はドイツのみ 4
Daniel Wetzel 記者の報告

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原子力に批判的な環境団体グリーンピースの計算によると、
2011年〜2013年の世界中の電力供給に対する原子力発電の
供給量は、11%の減少という記録的な数値となった。
この減少の大部分は、もちろん日本とドイツの原子炉の
停止によるものだった。

確かにその他の16の国々の原子力エネルギーの供給も減少
したと、グリーンピースはさらに報告している。
これらの国々にはフィンランド、アメリカ、フランス、
韓国も含まれる。しかし、グリーンピースが考えているように
このことが「グローバルに加速しつつある原子力の減少傾向」
の証拠資料になり得るかどうか、は疑わしい。上に挙げた
国々の中で特にフランスは、確かに原子力発電率を明らかに
減少させようとしているが、フィンランドでは、
原子力発電所の増設が考えられており、韓国も同様に
プラントの増設を計画中なのである。

ヨーロッパでの動きはバラバラだ。ドイツは
国として唯一、福島の後、あたかも一夜にして決まったか
のごとく急激に、8つの原子炉を停止、本来予定していた
稼働延長を破棄し、2022年までのすべての原子炉の
操業停止を法制化した。直近では、今年の5月に
バイエルン州のグラーフェルンハインフェルトの原子力
発電所が操業停止する。確実視されていた電力不足に直面し、
電力会社は、今年の冬までにはバイエルンを、いわゆる
チューリンゲンの電力ブリッジを使って北東ドイツに
結合できると期待している。
というのも、ここでは、褐炭発電や、風力発電、また
太陽光発電も供給できるからだ。

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日本のメディアに頼ることのできない私たちは、
youtube 上で、ドイツの放送局による福島の現在
のリポートで、福島について知ることが多いのだが、
ドイツがどうしてこれほどまでに、原発、即ち核の脅威
に国として敏感に対処できるのか、羨ましくもあり、
有難くも感じる。当然といえば当然のことなのに、
日本にとって、これはあまりにも難しいことだから。


| Till*eulenspiegel | 脱原発ドイツ−Ausstieg von Atomkraftwerk | 02:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
脱原発国はドイツのみ 3
Daniel Wetzel 記者の報告

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原発分野の統計によれば、現在世界中で建設中の原子炉は68基。
世界原子力協会(WNA)の報告では、この数は過去25年で最大の数である。
が、注目すべきは、エネルギー自由市場での建設プロジェクトは
無いと行っても過言ではないということだ。これら建設中のほとんどは、
国家の計画経済のもと補助金の助けを借りて行われているのである。

今年、2基の核発電所が新たに稼働を始めた。中国の1基と韓国の1基である。
昨年中も、アルゼンチン、中国、ロシアで5基が新たに操業を開始した。
アラブ首長国連邦、白ロシア(ベラルーシ)、アルゼンチン
の3カ国は、2014年、新たにプラント建設を開始すると発表した。

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不思議だ。訳しながら不思議で仕方がない。
チェルノブイリも福島もなかったことのようだ。

ブログ「猫飯は浜の香りプロダクション」を時々訪問し、様々な
動画を見る。線量計で警戒音を鳴らすたびに、恐怖を感じるのに。
チェルノブイリの子どもたち、ファルージャの子どもたちの
姿をいつでもネット上で見ることもできる。
小出さんは、講演会で何度も広島・長崎の原爆投下後、生まれた
子どもたちのことについて語っているのに。



| Till*eulenspiegel | 脱原発ドイツ−Ausstieg von Atomkraftwerk | 02:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
脱原発国はドイツのみ 2
10面の記事のタイトルは

「脱原発はドイツのみに留まるー
  福島は核発電を止めることができなかった:
  核発電所(AKW - Atomkraftwerke)の相当数が、日本の
  原子炉カタストロフ以後も世界中で継続して稼働中」

Daniel Wetzel 記者執筆

http://www.welt.de/wirtschaft/energie/article138288809/Deutschland-beim-Atomausstieg-allein-auf-weiter-Flur.html

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福島の原子炉カタストロフから4年たっても、ドイツの脱原発は
世界中でほんのわずかな賛同国を得たにすぎない。
国際原子力エネルギーエージェンシー IAEA が発表している
数字によると、現在もなお、440の核発電所がある。
この数は、1995年以降ずっと、長年の平均値となっている。

福島の事故が起こった2011年は、世界の原子炉は現在よりも
わずかだが、7基多かった。地震と津波によるメルトダウンで、
日本はすべての核発電所を当分の間、停止させた。
そうこうするうちに、安倍政権が再びほとんどの原子炉の
稼働開始を計画。
日本を除けば、ドイツ、イタリア、スイスが、脱原発決議
に様々な違いがあるものの、この原子炉カタストロフに
反応した国々だった。

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添付されている画像によると、
現在稼働可能な原子炉の数は、

アメリカ   99
フランス   58
日本     48
ロシア    34
中国     23
韓国     23
インド    21
カナダ    19
イギリス   16
ウクライナ  15
スウェーデン 10
ドイツ     9

  ドイツ以下は省略

それぞれ、各国の全エネルギーにしめる割合は、

アメリカ   19,4%
フランス   73,3%
日本      1,7%
ロシア    17,5%
中国      2,1%
韓国     27,6%
インド     3,4%
カナダ    16,0%
イギリス   18,3%
ウクライナ  43,6%
スウェーデン 42,7%
ドイツ    15,4%

  ドイツ以下は省略

* * * * *

幸い現在日本で稼働中の原子炉はないが、
日々、認可申請、認可済などのニュースがあるね。
メルケルさんのメッセージを考えると、
ベルリンで体験した人々の私への蔑視は、果たして
アジア人だからなのかどうかわからなくなってくる。
あるいは、重大な原発事故を引き起こした国の国民だから?
それとも、重大事故を引き起こしながら、脱原発もできず、
他国に原発を売り込むような国の国民だから?
それとも人質の生命を救うこともできない国の国民だから?
それとも自分たちの職場を奪おうとする移民を警戒して?

それとも、それとも、やはりアジア人だから?

| Till*eulenspiegel | 脱原発ドイツ−Ausstieg von Atomkraftwerk | 15:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
脱原発国はドイツのみ 1
2月末より半月ほどドイツ(主にベルリン)で過ごして帰国した。
ベルリンで搭乗する時に、ヴェルト紙 Die Welt
(世界の意)3月12日版 を読む機会があったので、
あくまで単発的に、少しづつまとめたいと思う。

この日のヴェルト紙のトップの写真は、東日本大震災
犠牲者之霊に深くお辞儀を捧げる天皇・皇后陛下の姿だ。

「犠牲者にお辞儀する」

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日本の天皇(Kaiser)明仁と皇后美智子(伝統的な衣装で)が
東京の祭壇の前でお辞儀し、2011年3月に津波で
亡くなったおよそ18,500人の人々を偲んだ。この自然が
引き起こしたカタストロフの後に福島の原子力のカタストロフ
が起こった。そして、福島のカタストロフが結果的に、
ドイツのエネルギー配分を劇的に変化させることにもなった。

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画像に付された文章。カタストロフは破局。
1面の記事はこれのみ。続きは10面。
| Till*eulenspiegel | 脱原発ドイツ−Ausstieg von Atomkraftwerk | 17:07 | comments(0) | trackbacks(0) |

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