Ein Notizbuch 2

人々の言葉を記録し、引き継ぐためのブログ
 
チャップリンの独裁者から
youtube で大野裕之さんの講演 『チャップリンとヒトラー』を
見て聞いて、触発されて、有名な6分間のスピーチをメモしておく
ことにした。

大野氏の講演の要旨は、互いに、ドキュメンタリー(ヒトラー)と
映画(チャップリン)という、熾烈なメディア戦を戦った、この戦いに
どちらが勝ったのか、というもの。

正に、私たちの現在の問題とリンクしていた。


なおこの翻訳は、約40年前、高校生の時、名画座で見た『独裁者』の
パンフレット(昭和48年発行)から。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

トーキー嫌いのチャップリンがシャベリまくった世紀の6分間



私は皇帝になりたくない

支配はしたくない

できれば援助したい

ユダヤ人も黒人も白人も

人類はお互に助けあうべきである

他人の幸福を念願として―

お互いに憎み合ったりしてはならない

世界には全人類を養う富がある

人生は自由で楽しいはずであるのに

貪欲が人類を毒し―

憎悪をもたらし

悲劇と流血を招いた

スピードも意志を通さず

機械は貧富の差を作り

知識をえて人類は懐疑的になった

思想だけがあって感情がなく

人間性が失われた

知識より思いやりが必要である

思いやりがないと暴力だけが残る

航空機とラジオは

我々を接近させ

人類の良心に呼びかけて

世界を一つにする力がある

私の声は全世界に伝わり

失意の人々にも届いている

人々は罪なくして苦しんでいる

人々よ失望してはならない

貪欲はやがて姿を消し

恐怖もやがて消え去り

独裁者は死に絶える

大衆は再び権力を取り戻し

自由は決して失われぬ!

兵士諸君 犠牲になるな!

独裁者の奴隷になるな!

彼らは諸君をあざむき

犠牲を強いて家畜のように追い廻す

彼らは人間ではない!

心も頭も機械に等しい

諸君は機械ではない! 人間だ!

心に愛を抱いてる

愛を知らぬ者だけが憎み合うのだ

独裁者を排して自由の為に戦え!

「神の王国は人間の中にある」

すべての人間の中に! 諸君の中に

諸君は幸福を生む力を持っている

人生は美しく 自由であり

すばらしいものだ!

諸君の力を民主主義の為に

結集しよう!

よき世界の為に戦おう!

青年に希望を与え

老人に保障を与えよう

独裁者も同じ約束をした

だが彼らは約束を守らない!

彼らの野心を満たし

大衆を奴隷にした!

戦おう! 約束を果たすために

世界に自由をもたらし―

国境を除き―

貪欲と憎悪を追放しよう

良識の為に戦おう

文化の迫害が全人類を

幸福に導くように

兵士諸君  民主主義の為に!


       *

ハンナ 聞こえるかい

元気をお出し

ご覧 暗い雲が消え去った

太陽が輝いている

明るい光がさし始めた

新しい世界が開けてきた

人類は貪欲と憎悪と暴力を

克服したのだ

人間の魂は翼を与えられて

やっと飛び始めた

虹の中に飛び始めた

希望に輝く未来に向って

輝かしい未来が 君にも私にも

やって来る 我々すべてに!

ハンナ 元気をお出し

ハンナ 聞いたかい

聞きなさい!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何度か映像で見たし、聞いたスピーチだったが、今回初めてメモしてみて、
最後の方の、

「人間の魂は翼を与えられて
 やっと飛び始めた
 虹の中に飛び始めた」

の表現が心に残った。

すでに山の頂上にいる、と語ったキング牧師を思わせる、
人間の理念に近づこうとしている言葉だと思った。
大野さんの言い方に倣って言えば、
独裁者の毒に対しては、理念の毒で、と言うのは言い過ぎだろうか。

ヒトラーのズデーテン侵攻が、英仏両国の首脳によって容認された
(ミュンヘン協定)のが1938年9月30日。『独裁者』は1938年ころから準備
され始めたと言う。公開は1940年。

また、チャップリンはこのようにも語っているという。
6分間のスピーチも、この言葉も、いつか英語でメモしたい。


「私は祖国を愛している。
 だが、祖国を愛せと言われたら
 私は遠慮なく祖国から出てゆく」

http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/d11bf8370657a8c6a160324c447c7ab1
参照


| Till*eulenspiegel | 映画 - Filme | 10:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
『忘れられた皇軍』 NNNドキュメントより
大島渚監督が撮った『忘れられた皇軍』

日本軍の一人として戦った朝鮮国籍の人々の戦後補償を求めての
闘いを映し出しているドキュメンタリーを、NNNドキュメントの
ディレクターが取り上げた。

その中に、大島渚監督が座右の銘としていた言葉が、現在、
監督の墓碑銘となっている、という。


 深海に生きる魚族のように

 自ら燃えなければどこにも光はない



これは、ハンセン病患者であり作家だった明石海人氏の言葉だそうだ。

このドキュメンタリーは、次の大島渚監督の言葉も紹介していた。

 真暗闇の海の底で
 おぼろげながらも 自ら光を発して
 ひっそりと息づいている 深海魚
 このイメージが、長い間
 僕の生きる力となってくれた。
 自己を燈火とし、
 自己を拠りどころとするがよい。
 他のものを拠りどころとしてはならない。
 真理は自分の中に見つけるものだ。

 『失って、得る』  大島渚  より


これらの言葉が、今、支えてくれる。
| Till*eulenspiegel | 映画 - Filme | 13:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
私とイスラム
『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』

何年か前、DVDで観たこの映画を想い出した。

ユダヤ人の少年と、ムスリムのイブラヒムおじさんとが、フランスという
キリスト教社会で生きてゆく話。いつまでも、今でも余韻の残る映画。


『わたしの名は紅』

何年か前、買って読んで、途中になっているこの小説のことを
想い出した。作者はオルハン・パムク。

イスラムの細密画の絵師たちの話。



『愛より強く』『そして、私たちは愛に帰る』
『ソウル・キッチン』

トルコ系ドイツ人監督 ファティ・アキンの映画のことを
想い出した。

『愛より強く』は昨年夏、小さな映画会で
再度観て、洗われるような、すがすがしさを改めて感じた。


原題は、それぞれ

『愛より強く』は

Gegen die Wand 「壁に向かって」「壁にぶつかって」


『そして、私たちは愛に帰る』は

Auf der anderen Seite 「向こう岸で」「彼岸で」


| Till*eulenspiegel | 映画 - Filme | 01:49 | comments(0) | trackbacks(0) |

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